ヘナで白髪染め、どうすればいいの? 綺麗な染め方のコツはここがポイント!

初めて白髪染めをしようと思った時、色々なカラー剤の候補が出てきます。その中でも、なるだけ自然に、髪と地肌に負担を掛けずに、と考えると「ヘナ」へと辿り着く方が多いでしょう。

ヘナは基本的に100%天然の物でハーブや薬草に分けられます。

是非、自然な物で白髪を染めたいと誰もが思う事でしょう。ですがハーブや薬草系は、どうすればいいのか、分からない部分が多いと思います。今回はヘナの種類や白髪の染め方など初歩的な事を解説しています。

また、ヘナで白髪染めをするには、必要な物や何を用意すればいいのか、なども解説しています。更にポイントとして、綺麗な染め方のコツも、幾つか紹介してますので是非、参考にしてください。

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クレオパトラも使っていた「ヘナ」とは?

ヘナは(ヘンナとも言う)ミソハギ科の常緑低木で、花は薄いピンク系の色で楕円形の葉をつけます。ヘナの葉を乾燥させて粉にした物を水などで溶いてペースト状にし、髪・眉・爪・手足などの染色やペイントに使用されていました。

染料となるのはローソンという赤色(オレンジ色)の色素で、そのローソンがタンパク質に絡み付き発色するので、人間の頭髪や皮膚のタンパク質に反応して色が付きます。世界3大美女のクレオパトラもヘンナで爪などを染め、おしゃれを楽しんでいたそうです。

現代で言うマニキュア代わりとして、使用していたという事でしょうね。日本でも近年白髪染めとトリートメント目的で、インド産のヘンナが使用されているみたいですね。

ヘナで白髪染め、ヘナの種類を選択しましょう。

ヘナには大きく分けて2つの種類が有ります。1つはナチュレルヘナで、2つ目はケミカルヘナです。ナチュレルヘナは100%のヘナの葉を使った物で髪の毛をオレンジ色~深いオレンジ色に発色させる事が出来ます。

ただ、天然物なので、収穫の時期、気候、産地などで発色が違って来ます。なのであまり色味は安定しないみたいです。一方ケミカルヘナはヘナの葉を乾燥し、粉にした物の中に化学染料やジアミン(色を黒くする染料)などをいれ、髪の毛の色を、茶色~焦茶・黒まで発色させる事が出来ます。

化学染料やジアミン(色を黒くする染料)が入っているので色味は安定しやすいです。ヘナは白髪を染める事が出来るのですが、一つ知っておかなくてはいけない事があります。それはヘナで白髪をオレンジ色や茶色に染めれるのですが、元々の地毛が黒髪の場合、オレンジ色や茶色に黒髪が染まる訳ではありません。

白髪に対してのオレンジ色や茶色の染まり方で、黒髪には見た目でオレンジ色や茶色の色味を感じる事はありません。ヘナは白髪にだけ、オレンジ色や茶色に発色すると覚えておくといいですね。

ナチュレルヘナとケミカルヘナでの、髪の毛の染まり方の違い

  • ナチュレルヘナ 色 オレンジ色~深いオレンジ色
  • ケミカルヘナ 色 茶色~こげ茶色・黒
  • 黒髪には、色は入らない
  • 白髪しか、色は入らない

ヘナの色は、オレンジ色と茶色で白髪にしか入らない事を忘れないようにしましょう。

ヘナで白髪染めする準備、道具を用意します。

ヘナで白髪染めをするために、用意する道具は以下の物です。

  • ケープ(無ければ前開きの古着でもOK)
  • タオル2~3枚程度
  • 保護クリーム(ワセリン、ハンドクリームなどでOK)
  • ラップ(クレラップなど台所用でOK)
  • ヘアークリップ
  • ヘナを作るボール
  • ハケ
  • 泡立て器(ヘナを混ぜる物)
  • お湯・水
  • ゴム手袋
  • ティッシュペーパー
  • 絆創膏

代用出来る物があれば何でもいいでしょう。

次にヘナで「白髪染めをする、自分の準備」に進むのですが、その前に1つ確認しておかないといけない事があります。それは、ヘナに対して自分が、負けたり、アレルギー反応などが出ないか、確かめておく必要があります。

確かめる方法は「パッチテスト」といって、ヘナで薬剤を作り、作った薬剤を自分の肌に付け48時間放置して、ヘナに対して自分のアレルギー反応などを見るものです。では、ここで、パッチテストの解説をしたいと思います。

貴方を守るパッチテスト

パッチテストはカラーをする時は必ず行う物です。色々方法が有るのですが、ここでは簡単なやり方を解説して行きます。まず、自分が使うヘナと絆創膏を用意します。自分が使うヘナを少量作ります。次に絆創膏の綿の部分に作ったヘナを置きます。

これで、パッチテスト剤の完成です。後は腕の内側などにヘナを乗せた絆創膏を貼り、48時間経過を見ます。48時間以内に、かゆみ、赤み、刺激などを感じたら、すぐに水で洗い流して下さい。ヘナをするのはひかえた方がいいでしょう。

48時間以内に、かゆみ、赤み、刺激などの症状が感じられなければ、ヘナをしてもOKでしょう。特にナチュレルヘナは100%天然なので、大丈夫だと思われる方がいますが、人によっては、草で負けたりする方もいます。

天然、自然といっても体がストレスを感じる方もいますので、パッチテストは必ず行ないましょう。パッチテストでアレルギー反応などが出なければ、「ヘナで白髪染めをする、自分の準備」に進みます。

ヘナで白髪染めをする、自分の準備をします。

髪を染める時の準備はみんな同じです。まず、ヘナの薬剤がケープからしみて来る場合が有るので、最初に首にタオルを巻き、ケープを付けます。ケープの上にも一枚タオルを掛けて、ヘナの薬剤がたれたり、流れ落ちないようにします。

タオルはタオルの真ん中の縁を首に当て、両端を胸元に持ってきて、タオルの端を交差させてヘアークリップで止めておきます。次にヘナの薬剤が地肌に付くのを防ぐ為に、顔周りに保護クリームを塗ります。これで自分の準備は整いました。

では、ヘナで薬剤を作ります。ヘナはヘナの葉を粉末状にした物が売られてます。ヘナに水を加えて泡立て器で混ぜていくと、混ざりにくかったり、玉になりやすいので、お湯を混ぜペースト状(ドロドロした状態)にします。目安の基準としては、カレーのルーより少し硬い位がいいでしょう。

ヘナの塗り方

ショートヘアー~ミリアムヘアーの方は、ヘナの塗り進め方は頭頂部から塗り始めます。頭頂部から塗り始める理由としては、髪の毛の長さが短めなのでヘナの薬剤粘性で、髪の毛が止まり作業の邪魔になりません。それと根本部分に薬剤を付けやすくなります。

頭頂部にヘナを塗ったら、次に下の毛束を上へかき上げる用に塗って行きます。最初に根本に塗り、中間から毛先へ塗り進めます。(上から~下へ塗って行きます。)

セミロングヘア~ロングヘアの方は、ヘナの塗り進め方は襟足から塗り始めます。襟足から塗り始める理由としては、髪の毛の長さが有りすぎて、作業がやり難くなるからです。仮に頭頂部から塗り始めたとして、落ちない用にヘナが塗られた髪の毛をヘアークリップで止めても、ヘナの薬剤を含んだ髪はかなり重くなります。

いずれ徐々に髪がずれ落ちてき作業の邪魔になります。このような理由からセミロングヘア~ロングヘアの方は、襟足から塗り始める事をおすすめします。襟足部にヘナを塗ったら次に上の毛束を下へ塗り下ろして行きます。

髪の毛が長い場合でも、最初は根本に塗り、中間から毛先へ塗り進めます。(下から~上へ塗って行きます。)全体塗り終わったら、髪の生え際にティッシュペーパーを貼ります。(幅5cmほどに切った物)これはヘナの薬剤が顔や首に流れ落ちるのを防ぐためです。

ヘナの粘性はヘナに加える水やお湯の量で変わります。ヘナの粘性が弱かったりした時の安全策です。ティッシュペーパーを貼り終わったら、ラップで頭全体をくるみます。ラップで頭全体をくるむ効果は、体温を使ってヘナの発色を促進する為の保温と、染まりムラを無くすためです。(難しそうであれば、レジ袋をかぶってもOKでしょう。)最後にタオルで頭全体を包んだら時間を置きます。

ヘナの置き時間は

ヘナの置き時間は、ナチュレルヘナとケミカルヘナで違って来ます。ナチュレルヘナは天然物なので色が発色するのに、1時間~2時間です。前にも取り上げていますが、収穫時期、気候、産地などで、ヘナの発色にはバラツキが有ります。1時間30分で様子を見ると良いでしょう。

ケミカルヘナの場合は科学染料などが入っているので、発色する時間は45分~1時間です。やはり科学染料が入ってるので、発色や時間が安定しています。ヘナの置き時間が経ちましら、カラーチェックです。

カラーチェックは、髪の根元のヘナを撫でる(なでる)ように指で取り、髪に色が入っているかチェックします。白くなく希望の色に近ければOKでしょう。シャワーで洗い流し乾かして仕上げで終わりです。

綺麗な染め方のコツはここがポイント!

カラーを自分で染める場合、カラー剤の知識が乏しかったり、カラー剤の塗り方がうまく行かなかったり、なかなか綺麗に染める事は難しいものです。特にヘナは一般的なカラー剤とは違いハーブ(ヘナの葉)なので、特徴的な所が有るので綺麗に染める為のポイントを押さえておきましょう。

1・ヘナは髪の毛が乾いた状態で塗ります。

ヘナを塗る時は乾いた状態で塗ります。そこで注意したい事ですが、髪の毛が乾いた状態の時、絡まったり、きしんだり、しないように、少量のオイル、コンディショナーなどを毛先に付け、髪がサラサラで絡まらない状態にしておきましょう。

髪が絡まったり、きしんだりすると、ヘナを塗る作業がやり難くなります。

絡まりやきしみの原因は毛先にある場合が多いです。ヘナを塗る作業の前に、毛先にオイルやコンディショナーなどを付けます。そうすると毛先の状態も良くなり、髪の毛の絡みや、きしみで作業がやりづらいということも無く、スムーズにヘナを塗る事が出来るでしょう。

2・ヘナを塗りやすい用に毛束を分けて置きます。

ヘナを塗る前に髪の毛を分けておくと、ヘナを塗る作業もやりやすく、塗る効率も良くなります。ショートスタイル~ミディアムスタイルの方は、髪の長さが短いので必要無いですが、セミロングヘア~ロングヘアの方は、毛束を分けておくと、ヘナを塗る作業がやりやすくなります。

髪の毛束を分ける事をブロッキングと言いますが、分け方は頭を鼻からぼんのくぼを繋ぐ正中線と、両方の耳を繋ぐ線で十字に分け、大きく4つに分けます。これでブロッキングの出来上りです。後は毛束を取り少しずつ塗り進んで行きましょう。

引用元https://matome.naver.jp/odai/2139140204750343201

3・染めムラを防ぐにはこれが重要

染ムラを防ぐ為に、ヘナが玉にならないように綺麗に溶きましょう。ヘナは粉末状なので、水で溶くと溶け難いし玉になります。ですのでヘナを溶く時はお湯を使います。ヘナの溶き方はボールにヘナを入れ、この時点で玉が無いか確認し玉が有れば細かく砕きます。

ヘナがサラサラならば、お湯を加え泡立て器で溶いて行きます。最初はお湯だけを使い溶き、ヘナ全体に水分が回ったら水を加えて行きます。後はカレーのルーより少し硬い状態まで、水を少しづつ加えながらペースト状(ドロドロした状態)にしていきます。

また、ヘナは時間が経つと徐々に固まりだします。固まりだすと塗りにくくなるので、別にヘナ用のオイルも販売されてますので、ヘナ用のオイルを少量ヘナの中に入れると、滑りと馴染みが良くなります。

4・塗り方で一工夫

ヘナをお塗る時ハケ使いが難しければ、手でヘナを掬い(すくい)ながら塗ってもOK。むしろ、手で掬い(すくい)ながら塗った方が塗り残しが少いような気がします。手の感覚の方が繊細で自分が思った所に、ヘナが届きやすいということです。

5・最後の締めは確実に

塗り終わったら頭全体にヘナを、揉み込み、マッサージするように馴染ませます。最後は頭全体を手の平でしっかり押さえると良いでしょう。

以上の5つがヘナで綺麗な染め方のコツです。是非ヘナで染める時は取り入れて下さい。

まとめ

  • ヘナは大きく分けて、ナチュレルヘナとケミカルヘナの2種類が有る
  • 白髪染めの場合ナチュレルヘナはオレンジ系の色が出る
  • 白髪染めの場合ケミカルヘナは茶色~黒まで色が出せる
  • ヘナで白髪染めをする時もパッチテストを行う
  • ヘナの白髪染めの置き時間はナチュレルヘナで1時間~2時間、
  • ヘナの白髪染めの置き時間はケミカルヘナで45分~1時間
  • 綺麗な染方のコツは髪の毛をサラサラの状態にして置く
  • ヘナを溶く時のコツはお湯使いがポイント
  • ショートヘアーの染め方は上~下に塗って行くのがコツ
  • ロングスタイルの染め方は下~上に塗って行くのがコツ

ヘナで白髪染めを行う時に、気を付ける所と綺麗な染め方のコツを解説しました。初めてヘナで白髪染めに、チャレンジしてみようと思われる、貴方の参考になれれば幸いです。

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