これでシャンプー選びが楽になる!界面活性剤と成分の裏情報

あなたはシャンプーを選ぶ時、何を基準に選びますか?

初めは気分良く使っていたのに、あれっ!なんだか髪がぱさつく、乾かした時もばさっとしてまとまらない、なんだかイメージと違ぞと、でもまだ沢山の残ってるし、勿体無いし、無くなるまではと思い使い続け、「ぱさつき」は更に加速!次はこのシャンプーで!と思うも、同じ結果に・・・・メーカーを変えたのに?何かいい方法は無いのか?

秘密は裏面に有り!今明かされるシャンプーの界面活性剤と成分の情報とは!!更にはシャンプーが出来るまで~キャリーオーバー成分まで、これでシャンプー選びの1つの基準が出来ます。ダメージの進行を防ぎ艶の有る美しい髪へ導きましょう。

スポンサーリンク

シャンプーが出来るまでの工程は?

シャンプーが商品として世に出るには、沢山の会社が関わっています。

多分、大体の人が化粧品(シャンプー)メーカーが、製造から販売まですべてを行ってると思いがちですが、そう言う訳じゃないのです。発売元は「製品を発売する会社」一般消費者からは、分かりやすい「化粧品メーカー」とよばれています。

一方、「製造発売元」は原材料の仕入をし、調合し、そして配合成分の組み合わせを行い製品化しています。化粧品(シャンプー)の製造をするには、原材料が必要になって来るので原料は「原料メーカーや原料卸会社」から仕入れます。

化粧品(シャンプー)に配合される原料は、国内、海外、1万種類以上あると言われてます。流石にこれらを配合、調達するには至難の技、いくら大手化粧品(シャンプー)メーカーでも、全てを自社でまかなうのは難しいのです。

製品の裏面には原料メーカーや原料卸会社も表示されないけど、化粧品(シャンプー)製造には、無くてはならないチームメイトですね。

化粧品を製造するには?

化粧品(シャンプー)を製造するには工場が必要です。しかし、発売元が工場を持っていないパターンがあります。そんな場合製造販売元に化粧品(シャンプー)の製造委託をします。製造を委託された会社をOEM委託メーカーと呼びます。

化粧品(シャンプー)メーカーには、自分の所で製造から販売まで行う会社と製造を委託して販売元として商品(シャンプー)の販売を行う会社の2種類があります。このようにシャンプー並びに化粧品は、原料メーカー・原料卸会社・製造元・販売元などの会社がそれぞれ役割を果たし、製品化され商品として私達のもとへ送り出されていきます。

裏面の配合成分って・・・?

普段あまり見ないと思うんですけど、商品の裏面にはたくさんの情報がかいてあります。その中でも重要なのが配合成分です。シャンプーやその他の化粧品には、厚生労働省によって「全成分表示」が義務付けられています。

「全成分表示」とは、製品に配合されている全ての成分を表示する事です。商品の裏面を見れば、どんな成分が配合されているか分かるようになっています。配合成分が分かるって言われても・・・・!?ですよね~。そこで、出来るだけ避けておきたい成分を、幾つか紹介しておきます。

たんぱく変性作用をおこしやすい界面活性剤

界面活性剤とは簡単にいうと、水と油をくっ付ける役割をする物(水と油を混ぜる役割をする物)です。シャンプーに使われている界面活性剤の成分には、タンパク質(髪の毛の主成分)を分解する力が強い物があります。以下の6っは、出来るだけ避けるようにしましょう。

  • ラウリル硫酸Na
  • オレフィンスルホン酸Na
  • キシレンスルホン酸アンモニア
  • パレスー3硫酸Na
  • パレスー3硫酸アンモニウム
  • ラウリル硫酸アンモニウム

などです。裏表に「硫酸」や「スルホン酸」と言う成分がある物は避けた方がいいでしょう。

そもそもなぜ、シャンプーなどの化粧品に硫酸のような劇薬を使用するのでしょうか?それには理由があり、硫酸と言うものは水に馴染むスピードが凄く早いのです。なので、髪の毛の水分にも良く馴染む、ということで使われていますが、この硫酸が髪のタンパク質を分解してしまうということです。

衣類などに硫酸が付くと、衣類に有る水分に硫酸が馴染む事によって熱変性をおこし、衣類は燃えてしまいます。このように水に馴染む速さを利用して、化粧品や洗剤の原料に硫酸を用いるのが硫酸系界面活性剤です。

医薬部外品について

シャンプーは大きく分けると「化粧品」と「医薬部外品」の2っに別れます。

多くのシャンプーが「化粧品」で美容を目的として造られたものですが、なかには「医薬部外品」の物も有ます。「医薬部外品」は、ある目的に対する有効成分が定められた配合量にされており、効果は有るが「医薬品」(医者が処方する薬)ほどの強い効果ではなく、予防の為につかわれます。

医薬部外品の表示方法は、化粧品のものとは少し違っていて有効成分(医薬部外品添加リスト収載成分)と その他の成分に分けて表示するようになっています。また、化粧品と違って配合量が多い順という決まりは無く、一般的に多い「水」ですら省略出来ます。ですから同じ全成分表示と言っても化粧品の表示とは異なります。

使用上の注意とは何?

配合成分表示の他に商品(シャンプー)の裏面には「使用上の注意」という記載があります。
商品(シャンプー)よっては内容が異なりますが、必ず出てくる記載事項です。”目に入った場合は速やかに水で洗い流して下さい”という記載を見た事がありませんか?

その他に、”お肌に合わない場合はご使用をおやめ下さい”などがあります。これは化粧品公正取引協義会が表示に関する公正競争規約施行規則の中で、表示した方が良いとされてる項目です。あとは、メーカー独自の表記として使用方法や商品の特長などが記載されてます。

化粧品に含まれる、キャリーオーバー成分とは?

「キャリーオーバー成分」とは、どんな化粧品(シャンプー)にも必ず配合される成分です。「carry-over」訳すと、”持ち越された物”、”残っている物”という意味があります。キャリーオーバー成分とは、原料にすでに含まれている配合成分のことを示しています。

色々な植物から摘出される「〇〇エキス」は、シャンプーや化粧水などよく配合される成分です。この「〇〇エキス」は言葉上一つの成分です。ローズマリー葉からは「ローズマリー葉エキス」ビワ葉からは「ビワ葉エキス」などそれぞれ摘出したエキスの事になります。

植物から目的の物だけを取り出すのは難しく、溶剤というものが必要になります。ローズマリー葉エキスを使おうとすることで同時に”溶剤”という別の成分も一緒に含まれて来ます。分かりやすく言うと、梅酒を作る時ホワイトリカーに梅を漬けて作りますが、この時ホワイトリカー(アルコール)が”溶剤”になります。

梅酒、ホワイトリカーと氷砂糖で漬け込みます

梅の旨味や風味、エキスなど有効成分がホワイトリカーという溶剤を使うことで摘出できます。キャリーオーバー成分には、成分摘出の他に原料の安定感、腐敗防止、酸化防止剤などの役割も兼ね備えています。

まとめ

  • 「シャンプーが出来るまで」
    • 化粧品メカー・原料卸メーカー・製造販売元の3社で 製品化されている。
  • 「配合成分の表示」
    • たんぱく変性をおこしやすい界面活性剤の成分「硫酸」「スルホン酸」は避ける。※界面活性剤が全て悪ではありません、マヨネーズにも界面活性剤が使われています。
  • 「医薬部外品の表示」
    • ある目的に対する有効成分が定められた量、配合され効果は有るが強い効果ではなく、予防の為につかわれる。
  • 「使用上の注意」
    • 使用する時に気を付ける事、対処法、保管方法、製品の特性が書かれている。
  • 「キャリーオーバー成分とは」
    • 溶剤によって成分摘出の他に原料の安定感、腐敗防止、酸化防止剤などの役割も兼ね備えている。

これまでの5っのポイントで、あなたのシャンプー選びの基準が出来ました。

メーカーばかりに頼る事もなく、製造元も確かめ、配合成分で硫酸系を避け、今の自分には「化粧品」美容目的なのか「医薬部外品」効果予防が目的なのかが、解るように成りました。あとは、使用上の注意を良く読み、シャンプーのパフォーマンスを100%発揮して下さい。

そうすると、誰からも愛される美しい艶髪に導いてくれますよ♡。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする